誰かが部屋にいる
声が出せない
背後を振り向けない
もがきながら恐怖と戦う金縛りの夢をみた。
今夜はつよい雨が降っている
これから先の未来なんて何一つ分からなくて
時計の針ばかりぐるぐると進んで
LINEの通知音とともに届く文たちに
つよいストレスを感じながら
いつも通り返事を返していくループ
本当に連絡が取りたい人なんて
数人しかいない。すきなひとたちだけと
言葉を交わしていたい。いたい。いたい
携帯を投げ捨ててしまいたい、しまいたい
なんてことも出来ず人に携帯を預け
すこしばかり距離をとる。
無音の部屋で今日も未来を考える
遊びの誘いを断り、落ち込むLINEが来る
わたしの感情はすぐ波に乗る
すぐ人に飲み込まれる
一喜一憂だし自分が自分にはないみたい
色のない人。何色にも染まれるから
結局元の色が分からなくなる
そろそろ不安の渦が襲ってくる
一冊の本で出会ったスーという
女の子に会いたい。
わたしはスーちゃんが好きだ、
本の中にいるスーちゃんが、たまらなく好きだ