アンドロメダの気流に乗って

紫煙

 

煙が青い。

吐く息は白い

冬が恋しい。冬にこれと言って

好きなものがある訳ではないけれど

私は冬が好き。冬って名前がよかった

自分の名前を未だに好きになれない

これからも好きになる予定はない

毛嫌う理由はなんだろう

 

 

八月も後半に差し掛かり

もうすぐ夏休みが終わる

今年はひまわり畑に行けてない

お祭りにも行ってない

手持ち花火もしていない

その代わり東京に住んでいる

 

来月、再来月には両親に仕送りが出来るくらい

働きたい。私の分まで幸せでいてほしい

父方の祖父母は毎月いつも父に

ねだってお金を借りている気がする

母は困ったような表情で小言を言うが

父は優しいからいつも振り込む。

私にとってそれが反面教師のような存在に

なっている。私は絶対祖父母のように

齧りつきたくない、死にそうになっても

家賃未納になっても心が壊れても、

自分で生きていく。

誰にも心配かけないくらい

気にもかからないくらいの薄い存在で居たい

 

それは少し寂しい?

ううん、大丈夫。

ひかりのなかを舞う青い煙が

とても綺麗にみえた

吸い込んで、息を吐くと白くなる

肺は取り込んだ青でふわふわと染まっていく

 

今日も今日で私は死にたいままだった

 

 

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