アンドロメダの気流に乗って

三重

 

実家に帰って来ている。

皆は家に帰ると落ち着くとか

心休まるホッとする場所だと

実家を思えているが私はそうじゃなかった。

家族の何気ない一言やりとりに卵を

投げつけられる程の痛みを感じる。

それは実際自分がHSP気味に

なっているからなのかもしれない

気休めない鈴虫の鳴く静かな田舎

 

自分の部屋に戻ると家族写真が飾られ

家具が置かれ昔の部屋ではなかった。

ピアノだけが定位置で私を呼んでいた

 

小学生からの同級生に会うと

はやく三重に帰ってきて

結婚を前提に僕と婚約してくださいといわれた

夕陽が暮れた海の上

半月が綺麗に夜空を飾る

わたしは上の空だった

 

R-1を飲んだ。

東京に帰りたくなった

大阪の暑さも恋しくなった

服屋の元メンバーに会って更に好きだと感じた

 

日々うつろいゆくもの

日々うつろいゆくもの

 

心のなかでまた何かが焦りとともに

走りだそうとしている。

逆再生するオルゴール

 

胸に褪せぬ痛みを抱えながら

 

 

 


f:id:awanonamida:20190210184738j:image