アンドロメダの気流に乗って

愛のゆくえ

 

2015 .10.29 

朝起きるとコロが寝室のドアの前で

全身つめたくなって、動かなくなっていた

 

2017. 9.29 

朝からカフェオレとジャムパンを頬張り

お昼はヒルナンデスを観ながら

ポンジュースとたたきを食べた。

お腹のお肉をつまみながら

止まらない咳とワンワンなく頭痛を放って

引越しの準備を進めた。

引越しというより去る準備といった方が

正しいかもしれない。

手首を切ってたナイフも捨てた

大阪で履いてた高いヒールも全部捨てた

一人暮らしの幸せは自分の選んだ

大好きなチョイスの中で自由に暮らせること。

ずっと使ってきた水色の花柄カーテンや

冷蔵庫に洗濯機、ずっと一緒に頑張ってきた

家具たち。ほんのすこし後ろ髪を引かれる

 

わたしはもうひとりでも大丈夫だよ、大丈夫。

って胸のなかで言い聞かせながら

ありがとうごめんね。とともに

来月さよならをする

 

昨夜彼は上司と飲んでいて、とても酔っていた

普段あまり話さない仕事の話や過去の話

この話は確か前も話してくれたなって

密かに思いながら微笑んで聞く話。

電話越しから聞こえてくる陽気な声

口にしなくてもなんとなく感じ取れる何か

私もう少しだけ、もう少しだけでいいから

この人と一緒に居てみたいって思った。

これからも一緒に笑ってたいって。

もう既に崖っぷちにいる私だから

いつ死んでもおかしくないけど

物忘れも激しくなってきたけど

思い出せなくなるその日まで一緒に遊ぼう

 

 

 

 

 

 

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