アンドロメダの気流に乗って

ラブホテルが大嫌い

 

am 6:20

目が覚めて、ラインを一通だけ返して

思い出したかのようにサラリと退会した

その後 snsのDMで『ライン辞めちゃったの?』

って何通か届いてた。

正直もう追わないでくれって思った

 

それからsquarepusher / Iambic 9 Poetryを

聴きながらまた眠りについた。

夢の中で、知らないおじさんと私がペアで

以前一緒に働いてた女の子と彼がペアになって

何故か前職のようにマッサージしていた。

私は目の前にいるお客さんらしきおじさんを

ほったらかして彼の事をずっとみていた。

すぐそばに居るのに気づかない彼が

ペアの彼女を抱き寄せてキスしてて

かなしくてかなしくてくるしくて、

存在に気づいて欲しくて彼の耳を噛んだ

そしたら今度は目の前のおじさんが

覆い被さってきて、逃げたくて怖くて

でも動けなくて

ふいに応えるように彼が私の耳を噛むけれど

夢は覚めないし、この状況がわたしの

トラウマを擽るかのように記憶が蘇る。

目が覚めてからも涙が止まらなかった

不安に襲われて、午前中はずっとひとり

布団の中で蹲ってた。

 

pm 18:04

携帯の番号を変えようとお店へ向かった

空いてるかなって思ったけど

今から3時間以上お待ち頂きますと言われ

諦めて商店街にある本屋へ向かった。

小悪魔agehaはいつ読んでも元気をもらえる

小説コーナーで一冊の本に出会った

柚木麻子さんの『さらさら流る』

本にお金かけてる場合じゃないって思ったけど

今まで本にたくさん救われてきたから

今夜の晩ごはんのつもりでその本を買った

読むのが楽しみでワクワクする。

でもやっぱりお腹が空いちゃって

途中スーパーへ寄った。

食べたいものが全然見つからなくて困った。

苺のジャムパンとミニトマトと飲むヨーグルト

それにアイスと辛いカップラーメン

もう大丈夫かなって悩んでる時

ひとりの中年男性が近づいてきた。

わたしの前を通ってはまた通ってを繰り返して

追うようについてくる。

きっとこの人は何かを探してるんだろうなって

頭のなかでははっきりと分かっていても

男性との至近距離がこわくて

いきなり抱きつかれるんじゃないかとか

変な目で私をみてるんじゃないかとか

被害妄想でパニックになって人を避けて避けて

涙目になりながらレジへ向かった。

どうしてこんなに弱くなってしまったんだろう

どうして拒絶してしまうんだろう

近づいてくる何かが、いつかの記憶に似てて

もう誰も近づかないでって氷の刃(やいば)を

剥き出しにしながら夜道を泣いて帰った。

 

家に帰って来て、いつもの香りに安堵して

来月退去しますって今日連絡しなかったのを

後悔した。今月は今日で終わり。9月の終わり

でも家賃と違約金を払ったらほとんど

貯金が底をつくのを知ってたから

何となく連絡出来ないでいる

自分がいるのも分かった。

 

部屋にはいくつかのダンボールが転がっている

10月から、どうなるんだろう

あたし、ちゃんと働けるかなって不安が強い

氷柱が根づよくわたしを刺すように

手首をまた傷付けたくなる。

花瓶を頭にぶつけるのでもいい

別の痛みを与えなきゃ胸が張り裂けそうな

理解されようのない戦いと葛藤。

 

最近水をあげても元気のないバジル

愛がたりない 光がたりない?

空気が澄んだ場所ならもっと成長しただろうに

淀んだ気持ちのまま部屋に居ることが

増えたからだろうか。ごめんねバジル

バジルを見つけた花屋では

もうコスモスの苗が売られていた。

秋だ。コスモス畑に行きたいな

秋祭りにも行きたいな

今夜はオオイヌフグリが一面に咲く

何もない広い場所で、寝っ転がって

笑ってる夢が見たいな。

 

あなたもどうか優しい夢を

 

 

 

 

 

 

 

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