アンドロメダの気流に乗って

名前を呼んで

 

 

名前が思い出せない

さっきまであれほど覚えていたのに

さっきまであれほど愛しかったのに

今もなお記憶に残る残像

外国人の綺麗な美しい少女

出会った頃は人を一切信じない

信じられなくなっていた凶暴な子だった

冷たい目で誰も寄せつけない傷だらけの

触れたら壊れてしまいそうな少女

 

それでもわたしは触れてしまった

 

仲良くなってからふたりは親友になった

彼女が笑うようになった。丸くなった

抱きしめあって、私達は一緒だよ。って

信頼しあった。

 

でも彼女は突然消えてしまった

それが私には理解出来なくて

彼女のカケラを拾い集めるように探した。

思い出を探した。集めるように

一緒にみた夕陽の海のこと

一緒に聴いた音楽のこと

空港の空。不自然な服屋

でも集める瞬間に消えてしまう

彼女はまるでどこにも居なかったかのように

架空の存在だったように

次々と思い出せなくなる。

 

もう一度会いたいという気持ちだけ残し

静かに灯火が消えてゆく、

 

今からまた眠れば会えるだろうか?

 

2017.11.03. pm 16:59

 

 

 

 

 

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