アンドロメダの気流に乗って

雨降りの木曜

 

人が燃え溶ける夢をみた。

コロが側で寄り添っていた。

夜、一匹の見知らぬ茶色い小型犬と散歩した

いつの間にかその犬が妹に変わってた

いつの間にか昔遊んだ近所の子どもたちと

注射針の刺し合いが始まって

自分だけ注射針がなくて逃げ回ってた。

水鉄砲みたいに刺される、皆笑ってる、

大きなしゃぼん玉を見た。

その後赤と白のスパークリングワインと

つまみを囲んで何事もなかったかのように

ランチが始まった。

風景も登場人物もほとんどみんな知ってるひと

もう悪夢は当分見ない気がしていたのに

悲しくてたまらない。

犬の鳴き声が耳に残る。溶ける瞬間が鮮明に

蘇る。注射針が怖い。

でもしっかりと目は覚めない

布団から出てもまた眠気に襲われる

先生には薬を飲んだらしっかり寝て

きちんと睡眠をとって起きてください

お酒は飲まないでくださいってまた言われた。

 

飲みたくない日のお酒は最高に美味しくない。

たとえそれが赤ワインでも、黒糖焼酎でも

カルピスサワーでも、全く美味しく感じない

 

赤ワインを飲みすぎて吐いた日以来

赤ワインの香りを嗅ぐと蘇ってしまう。

もう、いいやってなる。

けれど飲み終えなければ新しいものも

頼みづらいからその時はグッと堪える。

 

昨日はクロネコへ荷物を出したあと

有楽町へパスポートを取りに行って

銀座を歩いて彼の家へ向かった。

向かう途中、お花屋さんで綺麗な水色の

デルフィニウムを見つけてきゅんっとして

買おうか、買わまいか目の前をクルクルした。

でも人の家に勝手に花を飾るのも

押しつけがましいか…って思って

曇り空を見上げながらスタスタと歩いた。

彼が帰って来そうな17時までには帰るつもりで

掃除機をかけてゴミを出して

コンビ二で買ってきたおにぎりを食べて

緑茶ハイを飲んで、頭がフラフラして

彼が帰ってくるまで帰りたくなくなった。

情緒の不安定。

お仕事から帰って来て、

一緒に洗濯物を干して、

私がジャージを羽織ってたからか

彼も似たようなジャージを羽織って

一緒にゴルフ練習へ出かけた。

アイスをねだった。買ってくれた

アイスよりもその優しさがうんと嬉しくて

アイスみたいに心が溶けた。

 

 

彼が酔った勢いで私の分まで買ってくれた

お揃いのiPhoneケースをみるたび

染まっていくようで嬉しい。

 

ただ、現実を見返すたび

そばにいて本当にいいのか不安になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成した題の無い花たち

外は雨が降っている 

NHKから未払いの通知が届いていた

咳が止まらない

駅のそばにある本屋さんに行きたいけど

行く元気がない。今日は何も食べてない

ずっと未読無視してるひとから

『お願いだから死なないでね』って

通知が来ていた。

相手の前から全て消えたくなる

死んじゃうのはまるで相手の

思う壺のような気がして、あたいは

まだまだ死んでたまるかってなるから

まだ死なない。じゃあ私、いついなくなるの?

 

忘れられた頃にカランっと消えたい

氷が溶けるように、何かが落ちるように

 

 

 

 

 

 

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