アンドロメダの気流に乗って

あなたの名前を呼べたなら

 

 

2019.07.10 pm 16:21 赤いスカート

地下鉄に乗って彼と待ち合わせの場所まで急ぐ

今日は仕事が近場であり終わるのが早いみたい。

一緒にタキシードを見に行って

夜はひとり焼肉へふたりで行った。

最近白米を食べないようにしてたから

久しぶりに食べた白米がおいしすぎておかわりした。

焼肉には白米だ。我慢出来なかった

そんな私を見て彼は笑った

 

店を出てから彼が yole という

ヨーグルト味のソフトクリーム屋を見つけ

デザートを食べる。トッピングはクランベリー

ああ、思い出してるだけでお腹が空いてきた

 

2019.07.12 pm 19:07 ピンクの湯船

バリ産の白ワインをひと口飲んで

ワイングラスごと冷蔵庫にしまった。

開けてから日が経ち酸化してしまったからから

味が安っぽくてこのまま飲むと悪酔いしそうだった

夫は送別会で居ない金曜日の夜。

お風呂を出たらパーティーが始まる

パスタを湯がいてチーズとナッツ、お酒を飲んで

ゆっくりご飯を食べてドラマを観る

本当はドラマじゃなくて映画が観たい

眠くなったら寝てもいいし、携帯だって電源OFF

夫から「今から帰るよ」の連絡が毎日あるけど

メール、メッセージ、ライン、電話

時々すべてに連絡してくれる。

どうしたのかね。可愛いね。

妻は電源を切る

妻は考える

妻はいますこしかなしい

 

 

来週人生で初めての結婚記念日だ

夫はゴルフで不在

さすがにこの日は空けてくれると思っていた自分がいて

なんておこがましいんだと思った。

きっと小説の中に出てくるような思い描いた

甘いものではなく生活が続いてゆくだけの毎日。

結婚式も本当に挙げていいのか未だに悩んでいる

この関係が本気じゃないなら気持ちがラク

浮気されようが夫のこと本気じゃないし

ご自由にどうぞとなる。

だけどこのまま式も挙げて本気になってしまうと

今後発覚してゆく何かに傷つく自分を受け止められるか

不安になる。自分が自分じゃなくなりそうで怖い

結局わたしはわたしが傷つくのが怖いだけ

でもわたしを守れるのはわたししかいない

 

信じることが出来ない妻は曖昧なまま波に揺られる

 

2019.07.19 pm 19:01 半透明な湯船のなか

夫は外泊で居ない金曜日の夜。

今日は何も持たずに家を出てしまい

部屋のオートロックキーさえもまだ家のなか。

案の定家に入れなくなって下のフロントで合鍵を借りた

語学の授業、初めて眠くなった

今日はなんだか冴えなかった

 

2019.07.20 pm 21:00 K22 Bar

フェアモントの22階にあるバーへ夫と行った

ジャカルタの夜は電光掲示板のひかりで明るく

今夜は月を隠すほどの雲空

メニューに飲みたいお酒がなく

FLOWER GARDEN COLLINを頼んだ

何故か胡瓜の入ってるカクテルだった

ちなみにわたしは胡瓜が苦手だ

グラスに添えられた桜の花だけがやさしかった

 

 

2019.07.21 pm 12:23 Exquis Patisserie

老夫婦が仲良くケーキとお茶をたのしんでいる

 

 

 

 

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wedding anniversary