2019.02.03 am 06:05 空
機体は雲を抜けて白い絨毯を飛行する
次第に雲が厚くなり羊のようなもこもこの綿に変わる
2019.02.06 am 01:08 痛み
心が血だらけぐらいが丁度いい
2019.02.08 pm 23:21 help
きみが寝たあとソファで泣く
ブラックチェリーみたいなネイル
来週は彼が出張で一週間帰ってこないので
ひとりきり。絶対病むと思う
泊まるホテルにデリヘルを呼ぶらしい
日本で少しでも彼と一緒に過ごせる時間が羨ましい
わたしもデリヘルで働こうか
結婚して年数が経ってたり
子どもが出来てたりしたらまだ解せたかもしれない
解りたいのに、解れない
ああ、もうばかだなぁ〜って笑えたらいいのに
胸が張り裂けそうになる
誰にもいえない悲しみ
妻になってもあいされたい
女はいつだってあいされたいよ
すきじゃないならふられたい
ああ、また泣きそうになってる
きっと夢だよ
大丈夫だよ
2019.01.31 am 0:40 就寝
今日は語学をやすんだ
ずっと家のなかでただぼんやりと
胃の気持ち悪さを抱えて過ごした。
いつのまにか夕方になって
近所のモールまでネギを買いに行こうと思い
着替えて準備までして、ふと答えが見つかった
大丈夫、いつだって死ねる。
何かもやもやとしていたものが吹き飛んで
買い物を辞めて、夕飯の支度をした
今夜はそうめんとつくね。
青紫蘇を練り込み、アスパラを加えて歯ごたえを
そして梅とチーズ味２種類作った。
さっぱり。今日の気分にぴったり
夫が帰ってくるまであと一時間くらい
夫婦生活には変化が大事だと書いてあった
服をまた着替えてソファに寝転んで待つ。
今日は夫が帰って来た瞬間、
いつもに増して嬉しかった
今夜もいびきをかきながら隣で眠る貴方は
とっても愛おしくて安心する。
私たち、
正しくなかったけど間違ってなかったよ
pm 21:39 お風呂あがり
今夜はトルコ料理を食べに行った。
行ってみたい、と思ったお店を
行こうかと言ってすぐ予約して連れてってくれる
今週は旧正月の連休があり
日曜日からジョグジャカルタに旅行
今日はJJCに行って以前から読んでる本を
読み進めた。途中居眠りした。明日は語学勉強。
2019.02.01 pm 15:40 ひとり
朝から３回ほど泣いてる
ずっと我慢してたレクサプロを飲む
雨がたくさん降っている
情緒は日に日に不安定になる
冬が恋しい。冬服が着たい
いちばん大好きな季節に何故居ないのか
考えれば考えるほどに自分の存在意義が
分からなくなって、誰か見知らぬ人でいいから
頼りたくなる。相談したくなる
でもそんな勇気もないから今日も家の中
外は運転手付きじゃないと出られない
運転手なしで出かけたい。
仕事がしたい。友達にあいたい。文通がしたい
聞きたいことを聞きたい
分からないことを素直に分からないと言いたい
もうすぐ駐妻になって一ヶ月になるけれど
私は何をしてるんだろう。
ううん、こうじゃないとだけ分かってる
海がみたい。ドライブに行きたい
温泉に入りたい
2019.01.28 pm 17:27 夕方
来月一週間ほど夫の日本出張が決まった
着いてくる？と聞かれたが
大丈夫だよ、行ってらっしゃいと言った
きっとさみしい
さみしい
日曜日のジム終わり、
家の下にあるプールに足だけ浸かってた。
いつのまにかもう一段、もう一段と降りて
夫に引きずられて服が全部濡れて
そのまま一緒に泳いだ
学生ぶりにプールに入ったけど犬かきしか出来なかった
プールの水がたくさん入ってきて
いっぱい飲んで、痛くなった
まだ泳げると思ってた
もう泳げなかった
そう、いつのまにか歳を重ねる
いつのまにかおばあちゃんで
いつのまにか生死を選べなくなる
まだまだいけるだろうはいつか終わる。
時間はないよ生き急げ
その箱から抜け出したら
箱から抜け出したものたちに会えるよ
風邪をひいた
『 もう冷めてしまいましたかね。
帰ってきた時。逢いたいです。』
一瞬たりとも冷めるほどの熱はなかったと
返信してしまいそうになって、辞めた
興味のない人から押し付けられる好意ほど
迷惑で謎めいてるものは無い
2019.01.23 pm 21:34 雷
夫と近くのお蕎麦屋さんに行った
あと自分の金銭感覚がおかしいせいで病んだ
Diorの真っ白な服が視界を照らす
最近嫌いな曲を目覚ましに設定したら
すぐ起きて止めるようになった。
2019.01.24 pm 15:35 JJC
お昼からずっと図書館で勉強してる
帰り際いつも寄るファミリーマートで
飲むヨーグルトと不思議なランチパックを買って
煙草を吸った。
知らない人からライターを貸して下さいと言われた
外の風が気持ちよかった
夕方、家に帰ってから泣いた。
苦しくて悲しくて気持ち悪くて吐きそうで
止まらなくなった。
一時間も経たぬうちに夫が仕事から帰って来た
元気のないわたしを見てなぐさめる
この国は豚肉を取り扱ってない店がほとんどなので
牛肉を使って餃子を作った。
肉から溢れ出る血を毎度見て調理してるので
いざ料理が出来てもあまり箸が進まない
３皿分のてんこ盛りに出来た餃子は
夫がペロリと食べてくれて嬉しかった。
今夜も急な雨に日本よりも大きな雷
マツエクを140本くらいつけてもらったのに
似合わなくてケバケバしてて
施術翌日から既に目をこすり始める
キャバ嬢みたいな整った美しさに憧れてた
pm 23:15 おやすみなさい
2019.01.14 am 11:12
夢のなかで先生に会った。
2019.01.16 pm 17:50
牛すじ煮込みを作ってる
煮込み二日目。
かたい筋がとろとろになるまで火にかける
こんな工程にゾクゾクするので
もしかしたらサイコパスかもしれない
ひとりで食べるご飯は全然美味しくない
自炊しても外食してもとびきり豪華な食事でも
ひとりだとただの食事という作業になる。
生きるために胃を無理矢理満たす
だけど段々気持ち悪くなって、
夫が仕事に行ったひとりの時間に必ず吐いてる
ひとりご飯は主に平日。
何が駄目なのか分からない
日本に帰国する頃には
笑顔がほぼ無い子になってそう
pm 22:30 ユメヲミルマエ
飲み会から帰って来た夫が
隣でいびきをかきながら寝てる。
お酒を飲むと顔が真っ赤になる
ギャグが増える
服を脱ぎ散らかす
かわいい。
日本を去る日、空港で本当は
彼と一緒に搭乗口に向かう瞬間
誰かに手を掴まれて連れ去られたかった
全てを置いて誰かと逃げたかった
その「誰か」にぴったりな人がいた
彼よりも先に私と出会っていて
彼よりも私の痛みを知っていて
私に毒を植えつけ一緒に現実逃避してくれる
すごく駄目な人
「嘘でもいいから連れ去って」と
連絡しようか悩んで結局しなかった。
わたしはきっと分かっていたから
わたしが見たかったのは
奪い合われるようなドラマにある急展開や
誰かとする駆け落ちよりも、
その瞬間彼はどんな顔をするのか
どんな眼差しでわたしを見るのか
わたしを取り戻してくれるだろうか
彼はどんな対応をするのか
彼は、彼は、
わたしが見たかったのは彼だった
多分、どうしようもなく好きなんだと思う
この先きっと色んな衝突や喧嘩や
すれ違いがあると思うけど
いま彼を想う好きをここに記する
2019.01.17 朝
誰かからハルちゃんが夢に出て来たと
真夜中にメッセージが入っていた。
海に行った夢
飛行機の窓から見える富士山
だいすきな冬と別れ
2019.01.03 pm 18:10 スカルノ・ハッタ
エージェントと待ち合わせて
運転手に荷物を預け空港でひとり
椅子に座って頭痛薬を飲む。
クリスマスは過ぎ去ったが
まだ空港にはサンタさんや
ツリーの飾り付けがそのまま残っている。
機内でシャトー・オステン・ピカン・ルージュと
ライマットカステルシャルドネを飲んだ。
最近は赤より白がすき。
2019.01.10 am 10:04 133号室
毎朝4時に起きてお弁当を作って
コーヒーを淹れて夫を起こして
まだ薄暗い5時半までに送り出す
そんな生活が続いている。
眠りは普段から浅いので朝起きるのは
苦ではない。だけどここ最近クマが酷い
眼圧が高いため目の疲れが毎日頭痛になる
頭痛薬を飲んで落ち着かせるが
いつか効かなくなる日が来そうで
今のうちにどうにか治したい、かなしい
今日は目玉焼きが今まで作ったなかで
いちばんおいしく焼けた。
これはちいさなしあわせ
１時間後には運転手が来て
暫時居住許可証を取りにオフィスへ向かう
運転手とは英語日本語インドネシア語が
ごちゃ混ぜになったまま会話してる。
大変申し訳ないと思いつつ、
日本語の奥ゆかしさに日本人でよかったと
日本語に最初から触れられてよかったと思った。
その奥ゆかしさは決して外国語に翻訳出来ない
今日で駐妻一週間目
Selamat pagi
Saya ibu rumah tangga.
「わたしってどんな名前っぽいですか？」と尋ねる
「ちはる。はるっぽい」
寒いからと巻いてくれたマフラーを返して
さようなら。
そう言ってふたりは別れた。
2018.12.29 pm 22:36 電車のなか
渋谷から帰ってる
お酒もタバコも色んな医者から駄目だと
注意されてるのに今夜は両方とも守れなかった
薬局でまだ21なのに
初めて30代に間違われた日
ショックでたまらなかった
2018.12.30 pm19:18 電車のなか
東京から逗子へ向かってる
三日間だけ夫とふたりきりで出かけることが出来た
彼の実家はとても暮らしやすく
長閑で歩いて海へ行けるいい場所だ。
だけど私には息苦しくて礼儀だの作法だの
きっちりと箱のなかで生活することに
何日も居ると頭がおかしくなりそうだった。
義母さんからのプレッシャーや
お義父さんからのゴルフをしなさいという言葉
何も気にせずわたしを残して飲み会へ行ってしまう彼
未だにキャバ嬢と仲良く連絡を取っていたり
お気に入りの風俗嬢のブログを読んでたり
わかっているのに、わかっているのに
悲しくなって、消えたくなって、
彼に出会わなければ彼はもっともっと
しあわせな生活を送っていたのではないだろうか
彼は私のどこがすきで結婚したのか分からない
今すぐ彼の前から消えれたらいいのに
その人たちの魅力が私にも欲しい
その人たちを応援する彼が好きだし
全然悪いことじゃないし、彼が夜の女の子を
支える癒しみたいな存在であることを願う。
もともと私も夜の女だ。
嘘だよ
消えたい
もうすぐ2018年が終わる
つつがなくお過ごしください
今年もありがとう
end.
